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北の我が家

2013 北海道滞在中の些事片々

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  • 03/29/19:11

静内駐屯地


日本を取り巻く国際情勢は、
今でこそ、北朝鮮、韓国、中国と西の海で波が高いが、
かつて日本の仮想敵は旧ソ連だった。 その北からの脅威にさらされていた、
北海道防衛が自衛隊の最優先課題だったのはうなずける。
横須賀、舞鶴、呉、佐世保と、西南日本に海自が軍港を持つのに対して、
北海道では陸自の展開が顕著だ。

新ひだか町静内に来るまで知らなかったが、
この街には、日本で唯一の高射特科連隊がある。
空からの侵略に備えた地対空の迎撃部隊だ。
連隊だから連隊長は一等陸佐、旧軍でいえば大佐だ。 大した階級だ。
今日、一等陸佐が率いる静内駐屯地で一般公開があった。
静内駐屯地として49周年、第7高射特科連隊として32周年の記念行事だ。

ご縁があって、一か月間の期限付き準町民扱いされている身だから、
わが町に駐屯する連隊の記念行事に行ってきた。
連隊が保有する装備品が展示されていた。
装備品と言っても、ごつい90式戦車や、自走高射機関砲、装甲戦闘車の展示だ。



式典も行われて、旗が好きな私はつい夢中になる。


陸自の自衛隊旗よりも、海自の旭日旗の方が好きなんだけど‥‥。


圧巻は、やはり、対空実射訓練の公開だ。
実射が始まると、火山の河口を覗いたときや噴気孔の傍を通った時のような、
煙硝のにおいが立ち込める。 


展示して、見せるだけの90式戦車。


軍隊も軍備も、持たずに済むならそれが最善だが、
私は、軍艦でも戦車でも、あのぜい肉をそぎ落とした機能美が好きなのだ。
ブクブクと肥えた、己が腹部が情けないからかもしれない。

期待していた 81式短距離地対空誘導弾の実射訓練は、
2度も実射が延期され、結局午前の部では取りやめとなった。
訓練海域に船舶が入り込んだから、という説明だったが、
どうせ、船舶を送り込んだのは反戦団体の仕業だろう。
それにしても、太平洋と牧場が続く穏やかな日高の海岸線で、
これだけの武器が、連日連夜、ひっそりと空を睨んでいるのだ。
何とも不気味な存在だが、
こんな不気味さの上にしか平和は築かれないのか。

この静内駐屯地だけで、隊員の数はどのくらいになるのだろうか。
式典には、隊員の一部が参加しているという説明だったから、
その3倍として300人?
家族を伴っている隊員もいるだろうから、家族を含めてその数500?
北海道の空を守り、災害時に派遣されるだけではなく、
消費の面でも町を潤しているのか。
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