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北の我が家

2013 北海道滞在中の些事片々

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  • 12/11/10:47

今年の夏が終わった


暑い夏の下関を逃れて、ひと夏を北海道で過ごせたら‥‥。
こんな、夢のような夢を持ち始めたのはいつのころからだろうか。
私の中で、そんなに長い歴史を持ってはいない。
家業を廃業してから、せいぜい数年来持ち続けた夢でしかない。
昨年、一か月間、北海道をうろつきまわり、
今年は、新ひだか町静内に一か月間滞在して準町民として生活し、
その後の一か月間、道内に居続けた。
北海道の夏は遅く始まって早く終わる短い夏だ。
7~8月の二か月間北海道に居れば、一応、北海道の夏を経験した、
と言えるだろう。
数年来の夢が叶ったけれど、人間の欲望ってきりがないもので、
もう既に、来年は三か月間程度の滞在を、などと夢を膨らませている始末だ。

静内での一か月間の滞在には、
新ひだか町の強力なバックアップがあって初めて実現したことだ。 
お陰で、得難い、貴重な体験ができた。
このことを真っ先に感謝しなければならない。

「涼夏小雪」 この言葉を最初に目にしたのは、
昨年道内をうろついていて、新ひだか町を通った時だ。
その言葉に偽りはない。
後半の一か月、道内の各地で、
会って会話が交わせる人に 「静内に一か月居た」 と言うと、例外なしに
「あぁ、いいところだね。 北海道で一番いいところだ」 と返ってきた。
北海道民にとって静内の暮らしやすさは定評があるところなのだ。
静内に住むことは、一種のあこがれに近いものがあると感じた。

夏の静内は、決して明るい街ではない。
海霧(ガス) で青空が覗かないから、夏の陽の輝きがない。
だから太平洋の海面は白く、遠い日高の山並みは望めるわけもない。
それらを代償として 「涼夏」 がある。
そして、私はその涼夏を期待して津軽海峡を渡ったのだから、
静内の、夏らしくない夏は、望むところだったのだ。

「北の我が家」 からほど近い真歌の丘にはよく霧がかかった。
霧がかかったと見るや、真歌の丘に登った。
一面に霧が立ち込めて、道路脇には柵で囲われた広い放牧場がある。
緑したたる緩やかな丘陵だ。
牧場主の家や厩舎が、ボォゥと霧の中から浮かびあがる。
街路樹は遠近で濃淡が分かれる。 その木が白樺ならいうことはない。
そして、空気は肌寒いくらいに冷たい。
私が漠然と描いていた、涼しい夏がイメージ通りにそこに展開している。
家内が自転車で温水プールに通っている間、
私は真歌の丘に車を停めてボケーッと佇む。 何もしない。 何も考えない。
その至福の空間に身を置いているだけでいい。
最高に贅沢な時間だった。

静内が、新千歳空港から1時間の距離、というのは大きな魅力だ。
母の、一週間程度の滞在は実現しなかったが、
郷里の同期生や、ワイン仲間の訪問を受けた。
その度に、片道1時間の距離は送迎を容易にさせた。
福岡~新千歳間の航空運賃は、上手く購入すれば、
青森~函館間の、車一台分のフェリー代金よりも安い。
新ひだか町や、日高の町々が移住者を含めて誘客を狙うなら、
新千歳空港に直行便がある地域に的を絞ることだ。

静内の街の良さは、街の大きさにもある。
大きすぎず、小さすぎない。 商店には一応、何でもあり、何でも揃う。
温泉があり、桜の名所があり、アイヌと開拓の歴史もある。
広い河川敷にはパークゴルフ場がありスケートリンクもある。
家内が通った温水プールもあれば、乗馬を楽しむこともできる。
北海道ではフツーのことだが、紫陽花と向日葵とコスモスが同時期に咲く。

これも北海道ではフツーのことだろうが、静内の人の人間味と人情味だ。
お向かいさんからは実にいろんな物を戴いた。
それも北海道スケールで大量に。
居酒屋の 「赤ひげ」、ラーメン屋の 「寶龍(隣りの新冠町)」 の人たちとは、
随分親しくなった。
二軒の散髪屋でも話が弾んだ。

静内での滞在を終えて、道内をうろつきまわったが、
それぞれの土地で、いい思い出ができて、いい印象を持った。 
が、それでも、
来年もまた、長期間滞在したい街となれば、静内だ。

わが愛車の走行距離は13587km
この他に道内をレンタカーで 1500km 走っている。
昨夜、泉大津~新門司間を阪九フェリーで楽をしたが、
陸路を走れば走行距離はもっと伸びていた。
でも、今回の旅は走行距離を自慢する旅ではない。
「ひと夏を北海道で」 を確認する旅だったから。
いい夏が送れた。 
多くの方々に感謝して、このブログ 「北の我が家」 を終わる。

明日からは別のブログを立ち上げる。
ありがとうございました。
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