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北の我が家

2013 北海道滞在中の些事片々

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  • 04/26/19:00

神様仏様コンビニ様


昨日は根室から厚床に向かい、浜中町、別海町をうろうろとした。


広大な根釧台地に牧場の緑が続き、日高が競走馬なら、ここは乳牛だ。
牛も馬もいないときの牧場には蝦夷鹿がいる。


見はるかす大草原、と行きたいところだが一面の霧。
霧に巻かれて五里霧中。 遠景は真っ白。
道東に来てから毎日がこうだ。 朝の19℃は昼になっても変わらない。
浜中町に 「酪農展望台」 があるから行ってみた。
120段余の階段を上って四方を写真に撮ったが、
視界1㎞程度では、展望もへったくれもあったものじゃない。


霧の酪農地帯に留まるのをを諦めて野付半島に向かった。
ヤウシュベツ川という小さい川を渡った。
流域は湿原を成していて、道東でよく見かける典型的な河川の風景だ。
遠方は風連湖。


野付半島は長さ28㎞にも及ぶ、日本最大の砂嘴だ。
先端の野付埼灯台を7年ぶりにまた見たことになるが、
この半島は砂嘴の巨大さに尽きる。
おまけとして、トドワラやナラワラの荒涼とした風景がある。
トドマツやナラが立ち枯れて、風化したものだ。
トドワラを見るには、どうやら湿地を歩かなければならないようで、
7年前に落石岬の湿地で痛い目に遭っているから行くのをよした。
建ち枯れたナラワラ。


北海道も東端まで来て気づいたのだが、
全天が雲に覆われているせいもあるが夕方が早い。
尾岱沼の道の駅に引き返して車中泊を考えたが、
どうも、バックするのは嫌な性分だから北の標津へ。
街に入るとビジネスホテルがあって、公衆浴場も経営している。
420円で入浴したら、ヌルッとする本当の温泉だ。
最近、村興しで、冷泉を沸かして温泉と称するものは数多いが、
正真正銘の温泉に浸かれたのは幸せだった。
涼しくて、ときには寒くて汗もかかないが、
三日に2回は入浴しなければならないだろう。

標津にはオートキャンプ場もあって、車中泊車は一週間で200円らしい。 
一泊200円でもただみたいなものだから、食糧を買いにコンビニへ。
標津のセブンイレブンは広大な敷地を持っていて、
駐車場だけでマンションの3軒はゆうに建つほどの広さだ。
一応、店のOKをもらって、一晩、車を停めることにした。
200円をケチったわけではない。 この方が便利だ、と思ったからだ。

コンビニの駐車場で車中泊するのは初めてだが、
こんな便利なところはない。 飲みながら食べて、ちょいと店に行けば、
アツアツのグラタンでもパスタでも、何でも手に入る。
わが愛車にソーラーパネルでも取り付けて、
補助バッテリーを増設し、電子レンジを使えるようにしようか、
などと本気で考えていたのがバカみたいだ。
コンビニで車中泊することを知ったら、神様仏様道の駅様ではなくなる。
コンビニの数は道の駅よりも圧倒的に多いから、
今晩どこで止まろうか、などと考えなくて済む。
便利な時代になった。 神様仏様コンビニ様、だ。

朝起きたら、一晩のうちに蜘蛛が巣を張っていた。
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