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間もなく2週間
北海道に来る直前に期日前投票が可能になったから投票してきたが、
昨夜、予想通りの結果が出た。
わが選挙区が輩出している自民党総裁は破顔一笑、
彼の笑顔は新聞やTV画面で躍っている。
参院で安定多数ともなれば、長期政権になる可能性大だが、
そうなれば、衣の下に隠していた鎧が我が物顔に振る舞いだすだろう。
坊ちゃん育ちの甘いマスクの陰で、彼の思想は危険だ。
世間が騒ぐほどには実感として何の好況感も感じないが、
彼の小手先の経済政策にうつつを抜かしていると、とんでもないことになる。
結果として彼を政界に送り出している選挙区民として、それを危惧する。
ところで今日は22日。
「北の我が家」 での生活も間もなく2週間になる。 早い。
その割には、静内での生活がきちんと構築され得ていないようだ。
わずかずつでも着実に進んでいるのは、建物の周囲の草取り程度か。
北海道の早い朝に草抜きを済ませてしまうというのは、とてもいい。
それが、ここでのリズムとなった感もある。
内地の知人・友人は羨ましがるだろうが、
涼夏というのは、昼寝が堪能できていけない。
夏蒲団をかけて昼寝するなんて、私の60余年の人生で初めてだ。
これが夢だったのだけれども‥‥。
それにしても涼しい。
半袖シャツから露出した腕をなでる風が冷たくさえあるから、
陽が射すと、つい、日光浴に道路の真ん中まで出てしまう。
北欧の人たちがする日光浴とは理由が異なるが、
太陽の暖かさを求める気持ちに大差はないかもしれない。
昨日の静内駐屯地での式典の最中も、
陽射しはあったが、吹く風の涼しさで、暑いとは思わなかった。
先日、門別灯台に行った。
苫小牧方面への往復で、何度もその近くを通過する灯台だ。
6年前の灯台めぐりでも当然訪れていて、
白い灯塔には赤の横縞も黒の横縞も施されていないから、
内地の灯台と見まがうが、端正で、いい灯台だ。
今夏に、襟裳岬灯台にはもう2・3度訪れるから、
浦河灯台、幌泉灯台にも再訪してみよう。
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静内駐屯地
日本を取り巻く国際情勢は、
今でこそ、北朝鮮、韓国、中国と西の海で波が高いが、
かつて日本の仮想敵は旧ソ連だった。 その北からの脅威にさらされていた、
北海道防衛が自衛隊の最優先課題だったのはうなずける。
横須賀、舞鶴、呉、佐世保と、西南日本に海自が軍港を持つのに対して、
北海道では陸自の展開が顕著だ。
新ひだか町静内に来るまで知らなかったが、
この街には、日本で唯一の高射特科連隊がある。
空からの侵略に備えた地対空の迎撃部隊だ。
連隊だから連隊長は一等陸佐、旧軍でいえば大佐だ。 大した階級だ。
今日、一等陸佐が率いる静内駐屯地で一般公開があった。
静内駐屯地として49周年、第7高射特科連隊として32周年の記念行事だ。
ご縁があって、一か月間の期限付き準町民扱いされている身だから、
わが町に駐屯する連隊の記念行事に行ってきた。
連隊が保有する装備品が展示されていた。
装備品と言っても、ごつい90式戦車や、自走高射機関砲、装甲戦闘車の展示だ。
式典も行われて、旗が好きな私はつい夢中になる。
陸自の自衛隊旗よりも、海自の旭日旗の方が好きなんだけど‥‥。
圧巻は、やはり、対空実射訓練の公開だ。
実射が始まると、火山の河口を覗いたときや噴気孔の傍を通った時のような、
煙硝のにおいが立ち込める。
展示して、見せるだけの90式戦車。
軍隊も軍備も、持たずに済むならそれが最善だが、
私は、軍艦でも戦車でも、あのぜい肉をそぎ落とした機能美が好きなのだ。
ブクブクと肥えた、己が腹部が情けないからかもしれない。
期待していた 81式短距離地対空誘導弾の実射訓練は、
2度も実射が延期され、結局午前の部では取りやめとなった。
訓練海域に船舶が入り込んだから、という説明だったが、
どうせ、船舶を送り込んだのは反戦団体の仕業だろう。
それにしても、太平洋と牧場が続く穏やかな日高の海岸線で、
これだけの武器が、連日連夜、ひっそりと空を睨んでいるのだ。
何とも不気味な存在だが、
こんな不気味さの上にしか平和は築かれないのか。
この静内駐屯地だけで、隊員の数はどのくらいになるのだろうか。
式典には、隊員の一部が参加しているという説明だったから、
その3倍として300人?
家族を伴っている隊員もいるだろうから、家族を含めてその数500?
北海道の空を守り、災害時に派遣されるだけではなく、
消費の面でも町を潤しているのか。
ジンギスカン
北海道は美味い物がたくさんあって、食いしん坊には堪らない土地だ。
その中でも、北海道の空気に包まれて食べることを楽しむと言えば、
ジンギスカンということになろうか。
美味いマトン、ラムがあることが必須条件だが、
後はコンロと鍋とありあわせの野菜があればいい。
真歌公園の丘の上に、アイヌの家屋を復元したものが建っている。
周囲はフェンスで囲まれ、通常は許可を得ないと解放されない。
先日磨き上げた静内灯台の扉の様子を見に、昨日訪れ、
そのついでにアイヌ家屋のそばを通ったら、門扉が開いている。
草刈りの作業でもしているのだろうが、昼食時だったから、
6人ばかりのグループが香ばしい香りを立ててジンギスカンをやっていた。
所変われば品変わる、で、
北海道では昼食がバーベキューなんだ。
それを見て、匂いを嗅いだら、
堪らなく自分もジンギスカンを食べたくなった。
九州からの客人をサッポロビール園に誘って以来だ。 食べたくなる頃だ。
昼食をとっている人たちと会話して、
ひょんなことからフェンスの中に入れたアイヌ家屋の画像を。
刈干切り唄なら、 ♪ 屋根はァ~茅葺きィィ 茅壁ェなれどォォヨ~
高床式の納屋? に昇る梯子。 実にシンプルで巧みだ。
一本の木をくりぬいた船も並んでいた。
二日続けて行った新冠のラーメン屋・寶龍の大将に、
「美味いマトンとラムを入手するにはどこに行けば?」
と聞いたら、道の駅の隣にある農協のスーパーを教えてくれた。
肉売り場のおばさんは親切な人で、
一番人気のジンギスカンのタレを 「内地では売っていない」 と教えてくれて、
豚の脂を袋に詰めてレジまで追いかけてきた。
いよいよ 「北の我が家」 での初バーベキューだ。
隣の公共施設は休日で、駐車場はガランとしていたから、
わが愛車を駐車場に入れ、「北の我が家」 までバックさせ、
後ろ扉を開け、テーブルを出してBBQ会場は出来上がり。
美味かった。
肉が美味いのか、タレが美味いのか、空気が美味いのか、
そのすべてだろう。
5万km
先日、富良野まで遠出した帰りに、わが愛車の計器盤を見たら、
走行距離のメーターが49980kmあたりを指していた。
2年目の車検を受けてから日が浅いから、
一年で2万5千kmを走っている計算だ。
この走行距離が (人と比べて) 多いのか少ないのかわからないが、
家内の軽自動車は、一年で5千kmも走っていないから、
わが愛車は良く走っている方だろう。
わが愛車は日常の雑用にも走らせているが、
これだけの走行距離をたたき出しているのは、
遠出をした際にまとめて長距離を稼ぐからだ。
昨年の北海道旅行では長距離フェリーを使わずに往路復路ともに陸を走ったら、
6千kmを超える走行距離だった。
今回、北海道に来るために我が家を出るとき0に戻したメーターは
先日の時点で2740kmだ。
九州からの客人を載せて走ったのはレンタカーだったから、
三泊四日で1500km走ったのはわが愛車のメーターに記録されていない。
8月に入れば北海道内を車中泊で回る予定で、
今回も6千kmを簡単に超えるだろう。
50000kmになったところで記念写真を撮っておいた。
人使いならぬ車使いが荒い私の指示のままに、
文句も言わず、愚痴もこぼさずよく走る車だ。
私の旅行は、この車抜きには成り立たない。 だから、
車には 「同行二人一車」 と切り文字を貼っている。
「同行二人一車」
今は家内と行動を共にしているから 「どうこうふたり・いっしゃ」 と読む。
8月上旬に家内を先に帰してからの一か月は私一人で旅を続けるから、
その時は 「どうぎょうににん・いっしゃ」 だ。
私と共にあるのは、お遍路さんではないが、弘法大師だ。
家内と居る時も、弘法大師に守られて旅を続けるときも、
わが愛車だけはいつも私と一緒だ。
今は行動を共にしている家内だが、
北海道に来る前にフラワーアレンジメントの講習会に参加した。
3回の講習を受けたが中断して北海道に来た。
さぞや残念だろうと思っていたら、
4回目の講習材料を 「北の我が家」 に宅配便で送らせていた。
見上げたもんだ。
その4回目の作品。
「北の我が家」 でも、北海道に来るまでと同じ生活をしている、
と言ってもいいか、ナ。
朝の3時間
北海道や東北は何度も旅しているから、先刻承知のことだが、
やはり、東日本の朝は早い。 早すぎる。
西日本から東日本に来てみると、改めてその感を強くする。
時間差にして優に1時間は越える。
「北の我が家」 は真歌の丘の西にあるが、
丘を越えた朝の陽射しが4時半に射し込めば生活のリズムが完全に狂う。
北海道に来るまでは、6時に味噌汁を作って、7時からが朝食だった。
この習慣は変えない。 2か月先には、また元の生活に戻るのだから。
問題は4時前後から7時までの3時間をどう過ごすかだ。
外は涼しい。 寒い朝もあった。
日中も20℃を超えるか超えないかの気温が続いているから、
ウォーキングやサイクリングは朝しても昼間にしても変わらない。
さて何をしようか、と考えるまでもなく、
新ひだか町は、ちゃんと、朝の3時間にすることをあてがってくれていた。
「できる範囲でいいですから、住宅周りの草取りを‥‥」
見れば、お隣さんも、お向かいさんも、完璧に草取りをなさっている。
綺麗なもんだ。
ならば、一か月の期限付き滞在といえども、こちらも足並みを合わせなければ。
ウォーキングやサイクリングを休む日はあっても、
草取りだけは毎日、少しずつだが始めた。
滞在予定の1/3が経過して、2/3の草取りを終えた。
今朝も草取りをしたが、ちょっと飽きたから、玄関先に敷石を敷いた。
玄関周りには敷石にするようなコンクリートの板が散乱していたのだ。
ありあわせの材料だからこんな出来だが、無いよりはよかろう。
ところで北海道の朝の早さと、朝食をとるまでの間の長さ。
西日本に住んでいる者からは、
呆れるほどの 「もったいない時間」 に思えるが、
これがどんな形で道民の生活に入り込んでいるのだろうか。
独断で、一つ気づいたのは、
道民の行動がセカセカしていなくて悠長なのは、
周囲の広大で雄大な自然景観とも相まって、
朝になってから動き出すまでの 「ゆったり」 感がそうさせているのか、と。
街中で車を走らせていると、
横道から出てくる車は、直進車の私が通り過ぎるのをじっと待っている。
私が住んでいる街では、
わずかな間隙をぬって横道から車が割り込んでくるのに。
ワンテンポ遅い、まではいかないが、コンマ数テンポ遅いのだ。
私の歳になってみると、コンマ数テンポの遅さ、
それはそれでいいのだが‥‥。