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釧路・幣舞橋のたもとで
私が一人で出かける国内旅行は車中泊を基本としているから、
ホテルや旅館に泊まることはめったにない。
それでも、地方の大都市を通過するときはホテルに泊まることがある。
溜まった洗濯物を片付けるためと、
流行歌に唄われた、夜の盛り場を飲み歩くためだ。
仙台の青葉町、金沢の香林坊、鹿児島の天文館、長崎の思案橋など、
その界隈にホテルをとる。
ホテルは利用するが、
一泊2食付の旅館を利用することは、まず、無い。
記憶では、7年前の灯台めぐりの際、島根の温泉津温泉で一泊した。
足を痛めて、房総の勝浦温泉に泊まったこともあるが、
5年前だった。 その程度だ。
宿泊代としての出費がないから、旅を続けられるのだろう。
一昨日は例外的に、山の中の一軒宿、トムラウシ温泉で泊まった。
宿に早く着いて温泉に浸かり、、
浴衣に着替えてゆっくりするのはいいものだが、
日頃の旅のパターンにないから、何かしっくりこないものがある。
トムラウシから山を下って、
然別湖~阿寒湖~根室湿原展望台と車を走らせ、
釧路には3時に着いた。
釧路の街は、これまでに二度、昼間に通り過ぎている。
美川憲一が 「釧路の夜」 で唄う、ヌサマイ橋。
漢字では 「幣舞橋」 と書く。 漢字の方がいい。
夜霧でも朝霧でもいいから、霧に包まれた幣舞橋を見たかったのだ。
しかし、霧の街・釧路に、昨夜も今朝も霧がかからないから皮肉だ。
もう一つの目的、
幣舞橋のたもとにある 「岸壁炉ばた」 は訪れた。
HO (ほ) に載っていたから知ったのだが、観光名所だ。
一枚千円のチケットを必要数買うと、炉ばたに案内される。
4軒並んでいる店で、飲み物、炉ばた焼きの具材を買う。
決して安くはないが、雰囲気を楽しむためなら仕方がない。
買ってきたものを網に乗せると、イカなどは店員が輪切りにしてくれて、
内臓と混ぜ合わせ、ホイル焼きにしてくれる。 これが美味い。
一枚千円のチケットを追加購入に走る。
もういい、というほど飲んで食べて4000円ほどか。
炉ばたに座っても暑くない釧路だからできる商売だろう。
盆過ぎまで釧路~根室間をうろちょろするつもりだから、
もう一回は立ち寄るだろう。
歩いて5分の東横インが、安くて近くて便利だ。
来年、また北海道に来ることができれば家内を案内するが、
九州のワイン仲間を連れてくれば喜ぶだろうナ、とも思った。
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ミイラ取りがミイラに
道の駅・忠類では、例によって早く目が覚めたが6時まで動かなかった。
明日11日の、道の駅がない釧路ではホテルを予約しているが、
それまでは、どこへどう動くか予定がない。 正確には予定がなかった。
でも昨夜、予定ができた。
車載しているPCのマウスが壊れたのだ。
自慢じゃないが、私はマウスなしでノートパソコンを使った事はめったにない。
昨夜のブログ記事は、止むに止まれずマウスなしで書いた。
だから、
誤字脱字があっても、私は知らない。 それはともかく、
マウスを買わなければならない。 この近辺で大都市は帯広だ。
内陸都市・帯広は暑いから、入りたくない場所だったが、背に腹は代えられない。
忠類を出て、中札内あたりまでの十勝平野は霧に包まれていた。
私が好きな、霧の牧場や霧の大規模農園が展開して、
ぞくぞくしながら運転した。 ところが、帯広近くなって霧が晴れた。
北の大地でも、8月の直射日光は暑い。
帯広のヤマダ電器が開店するまで40分待って、マウスを買った。
それまでに、帯広の白樺並木を見た。
郊外に出ても、ところどころに白樺並木はある。
十勝平野の直線の道に、白樺並木は似合いすぎる。
市街の白樺並木。
郊外の農道脇の白樺並木。
白樺並木がある十勝は好い。
でも、日高が好い。 私にとっては、やはり、静内だ。
帯広に着く前に、旧広尾線の旧幸福駅に寄った。
かつては 「愛国→幸福」 行きの切符で一世を風靡し、今や、
広尾線は廃止されても、旧駅舎周辺は公園化されて 「恋人の聖地」 だ。
60代後半に入ったおじさんが、旧幸福駅に立ち寄るのだから面白い。
家内と、もう一人の大切なな女性のために、お土産の切符を買ったが、
古い駅舎も近々に建て替わるらしい。
帯広でマウスを買って、さて、どうしようか。
釧路には明日の午後に入ればいい。
とりあえずの大雑把な予定は、しらぬか恋間の道の駅で車中泊だが、
ここで私を誘う、何かがあった。 帯広まで来たなら、
足を延ばしてトムラウシ温泉の国民宿舎・東大雪荘だ。
昨年、東大雪荘の温泉に浸かった。 いい気分で帰って、
帰ってから、HO (ほ) の無料パスポートを持っていたのに気付いたが
もう、後の祭りだ。
今年も、HO (ほ) を持っている。 リベンジしに行こう。
500円の入浴料よりもガソリン代の方が高くつくが、意地だ。
フロントで、HO (ほ) を差し出した。
無料パスポートの客なのに、対応がすこぶるいい。
そこでつい聞いてしまった。
「今日は部屋が空いてないでしょう?」
夏の北海道の土曜日だ。 満室に決まっている。
半分はダメもとの冷やかしだ。 ところが、返事は 「ご用意できます」
聞いた私が唖然としたが、いまさら冗談とは言えない。
この東大雪荘、いい宿なんだ。
上高地の帝国ホテルとは較べるべくもないが、和の山荘風で、
昨年泊まらずに帰るのが残念だった覚えがある。
露天風呂の傍をユウトムラウシ川の渓流が流れる。
十勝川の源流域で数十本ある支流の一本だ。
トムラウシ温泉から7㎞近く下って、十勝川となる。
舗装された道路は十勝川に沿った部分までで、そこからの7㎞はダートだ。
私の旅は、いつも先を急いで爆走した。
灯台めぐりとか、河口から源流域までの水紀行で、
途中の温泉も、名所旧跡も、社寺仏閣も、宿場町や城下町に目もくれないで、
灯台を訪れ、源流域に急いだ。
昼過ぎに温泉宿に着いてゆっくりしたことなど、記憶にない。
これからは、こんなパターンもあり、か。
ところで、フロントでは、
HO (HO) にスタンプを押してから宿泊を決めてしまった。
宿泊客は、当然、入浴は無料だ。
今年再訪することはまずあるまいが、
リベンジに来たはずが、返り討ちに遭ってしまった。
ミイラ取りがミイラになった、ということか。
涙の別れ
一か月間の静内滞在が終わりを迎えた。
静内を後にしても、私はさらに一か月間の道内旅行が続くが、
家内はヒコーキで福岡空港に向けて帰る。
一か月間の家内の静内滞在で、宅配便で送る荷物は段ボール箱に4個。
衣類だけではなく、土産物などを含めての段ボールの数だが、
女性の旅支度とは大変なものなんだ。
ことのほか親切にしてくださったお向かいさんにご挨拶をした時、
彼女は惜別の情に耐えかねて‥‥。
別れといえば昔より、この人の世の常なるが、やはり辛いものだ。
家内の北海道最後の夜は札幌で過ごした。
まず、大通公園のビールまつりに。
サッポロビールの会場では、ふるさとPRのイベントが組まれていて、
運命のいたずらか、8日は新ひだか町がPRをする日に当たっていた。
町長さんや、お世話になった I 女史、ゆるキャラの昆布マンまでが来ている。
競馬に見立てたクイズがあって、14頭だての第2レースに手を挙げたが、
町長とのじゃんけんに負けて、見物するだけに終わった。
でも、I 女史が町長さんに引き合わせてくれた。 大した女性だ。
そのあとはサッポロビール園に。
ジンギスカンと、カニと、魚介類を食べ放題に食べてきた。
これれで、家内も思い残すことはなかろう。
今朝10時のヒコーキで帰って行った。 一人寂しく取り残された私は、
住宅のキーなどを返却に役場へ。
そこで町長さんと20分程度の懇談。 すべてが終わった。
一人になったら、さて、これからどうするか。
今朝のサッポロは雨。 新千歳空港も雨。 新ひだかは霧雨。
この天候なら襟裳岬に行っても仕方がない。
日高山脈を海抜500mで横断する天馬街道を広尾へ抜けた。
北上して幕別町忠類の道の駅へ。
ここも雨模様だが、十勝の内陸に入るには、こんな天候の方が暑くなくていい。
ここにはナウマン象の記念館があり、
温泉にもホテルにもナウマンの名がついている。
温泉の設備はフツーだが、打たせ湯の水圧は強烈だ。 驚いた。
この地方は百合根の産地らしく、
レストランには百合根のかき揚げがメニューに。
これがほっこりとして美味い。 絶品だ。
エイの仲間・かすべ の煮付も注文した。 これはマァマァ。
風呂上りにレストランよりも安い自販機の缶ビールを飲み、
レストランでビールを1杯飲んだら、もう腹いっぱい。
というのも、千歳から新ひだかに帰る途中、新冠の寶龍に寄って、
ボリュームたっぷりの味噌ラーメンを食べていたのだ。
ここの親爺さん、私の顔を見るなり、
「えっ、今日はもう居ないんじゃなかったの?」
私の静内滞在が今日までというのを覚えていたのだ。
一か月の間に、いたるところでこんな人間関係が出来上がっていた。
北海道、いいところだ。 これからまだ一か月居座る。
七夕 in 静内
家庭で、地域社会で、七夕なんてトンと縁がなくなっていた私が、
お向かいさんのご夫婦に誘われて出かけた。
七夕まつり、という名のビアガーデン兼カラオケ大会だが、
座る席は確保してくださり、飲み物や食べ物のチケットは用意済みで、
私は、ただ行って、座って、飲んで、食べて、
私より上手い素人のカラオケ大会を見て聞いてくるだけの、
いわばご招待だ。
ビール6杯は自分で運んで飲んだが、
食べきれないほどの模擬店の料理が並び、良く飲んで食べた。
新ひだか町の3万に満たない人口は、わが郷里の街と変わらないが、
まつりの盛り上がりは比較にならないほど盛り上がっている。
わが郷里の街との決定的な違いは、
集まった人同士のつながりの深さだ。
お向かいのご夫婦は特別に人付き合いが多い方なのか、
とりわけ、奥様の周りに集まる人の多いこと。
5~6人の静内マダムが、メンバーを入れ替えて絶えず群がっている。
奥様は、と見れば、その対応の合間に、
これでもかと言わんばかりに次々と料理を運んで下さる。
いや、恐れ入りました。
まつりの最後は抽選会で、これまた当選者と景品が多い。
協賛する店が多いのだろう。
まつりが盛り上がるには欠かせない要点だ。
ご用意していただいた抽選券で、私までが景品にありついた。
「北の我が家」 の前を自転車で通りがかる顔馴染みの人が、
カラオケで唄ったから、大袈裟に拍手して声援を送ったら、
歌い終わって私の傍に来た。
「どうだった?」 と聞くから 「上手かった」 と答えたら、
まつりが終わるまでに3回も 「どうだった?」 と聞きに来る。
この人も、静内で忘れられない人の一人になった。
静内で最後の夜に七夕まつりがあって良かった。
今夜は札幌泊まり。
家内は明日のヒコーキで 「我が家」 へ帰る。
今夜の大通のビールまつりでは、新ひだか町の 「わが町PR」 があるという。
得難い、涼しい夏を過ごさせていただいた新ひだか町だから、
当然そのコーナーを訪れる。
今夜もビールだ。
残り三日
新ひだか町に来て4週間が経つ。
今日は暑い。
午前中に26℃を記録した。 午後は25℃あたりで推移している。
私の記憶では、静内で夏日を迎えるのは初めてのような気が‥‥。
これまでが寒さを覚えるほどに涼しい毎日だったから、
25~26℃という夏日の今日は30℃を超える真夏日のように感じる。
あと3日もすれば 「北の我が家」 から 「我が家」 に帰る家内は、
一か月間の涼夏での生活から、2時間余の飛行時間で酷暑の地だ。
しばらくは体が順応しなくて、辛い日々となるだろう。
駒苫が例外中の例外としてあるが、
北海道の高校球児が甲子園に乗り込むようなものだ。
静内高校などが甲子園に行ったら、立っているのがやっとかもしれない。
今日から、
家内は帰りの支度、
私は一か月間の北海道車中泊旅行の準備に入った。
予報では、道内各地は11日に暑さのピークを迎える。
釧路~根室~網走が最高気温27℃くらいで収まりそうだから、
お盆の間は道東から動かないようにする。
盆明けから、オホーツク沿岸を北上。
北海道の暑さが峠を越すまでは内陸には、絶対に、入らない。
それにしても、
静内を去りがたい。
移住は無理だが、シーズンステイ~二地域間居住くらいは可能だろう。
それも段階的にだが‥‥。
昨年は北海道に一か月いた。
今年は二か月いる予定だ。
来年は三か月?
最終的には5月~10月?
場所は、静内しか考えていない。