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富良野往復
静内に来て初めの3日間は新しい生活の準備に費やした。
それに続く3泊4日は、九州からの客人と行動を共にし、
結局、 「北の我が家」 での生活のリズムが作れないままでいる。
着実に進捗しているのは 「北の我が家」 の周囲の草取りだけだ。
そんな私たちが、昨日は富良野に出かけた。
前日の北海道新聞で、富田ファームが花盛り、とあったからだ。
静内~日高門別~占冠と走れば、富良野までは片道3時間と少しだ。
朝9時半には富田フォームに到着した。
平日だし、朝早いからすんなりと駐車場に入れると思っていたら、
案に相違して、用意されている駐車場の最後の駐車場に辛うじて滑り込んだ。
新聞報道があった翌日とはいえ、その集客力はすごい。
ただ、団体バスと中国人が占める率がとても高いが‥‥。
富田ファームに次いで中富良野ラベンダー園に回った。
ここではリフトにも乗った。
3つ目は 「かんのファーム」
ここは昨年に次いで2度目だ。 家内がここでの買い物を楽しみにしていたのだ。
かんのファームの近辺では異変が起きていた。
人気グループの嵐のCFに出てくる 「5本の木」 が近くにあるのだ
私は行ってから気が付いたのだが、ミーハーだから、早速、木を見に行った。
かんのファームの話では、
「5本の木」 だけを見に来た。 ラベンダーはどうだっていい。
という客もいるそうだ。
美瑛の丘の、ケンメリの木や、セブンスターの木などに次ぐ、
新しいスターの登場、なのかもしれない。
かんのファームは上富良野だが。
富良野岳などの山群は頂が雲に隠れていたから、
その向こうにある十勝岳は、その姿を拝むべくもなかったが、
からっとした空気で空は晴れて、快適な一日だった。
富田フォームと、かんのフォームは再訪。
中富良野ラベンダー園は初めての訪問だったが、
PCの背景とする画像はふんだんに撮れた。
お向かいさんへの富良野土産は富良野メロン。
函館朝市で夕張メロンと食べ比べて、富良野メロンの方が甘くてうまかったから。
私はメロンを半分に切って、タネをとった窪みにシャンパーニュを注いで食べる。
シャンパーニュは高いから、スプマンテで済ませようか。
昔、我が家でのワイン会で供したことがあるが、
メロンの本場に来れば、その楽しみの再現だ。
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第31位の灯台
私が灯台めぐりに血道を上げたのは2006年からの5年間だ。
その5年間で全国の主要な灯台360余基を尋ね、
結果として日本列島の海岸線を完全に一周した。
北海道では、陸路でたどり着けない雄冬岬、知床岬、矢越岬を残して、
北海道の海岸線を一周したのは2007年だ。
訪問灯台は50余基。 2週間かかった。
襟裳岬灯台から苫小牧灯台まで、日高の海岸線に並ぶ灯台も当然訪れた。
その中に、静内灯台があった。
きちんと整備された真歌公園の片隅に、太平洋を睨んで佇む灯台は、
灯塔の真ん中に太い赤帯をまいて印象的だったが、
それほど目を奪う灯台ではなかった。
ただ一つ、塔屋の入口のステンレスの扉が新品で、ピッカピカに輝いていた。
普段、写真に写ることが好きでない私が、扉に向かって自画像を写したほどだ。
カメラを構えるから顔は隠れるし、左右は逆に写るが‥‥。
全国360余基の灯台を訪れたら、印象的な、好きな灯台はいくつもある。
北海道だけでも、
能取岬灯台、襟裳岬灯台、地球岬灯台、納沙布岬灯台、
北見神威岬灯台、落石岬灯台、利尻の石崎灯台もいい。
そんなわけだから、
全国的規模で見れば、好きな灯台の30基はすぐに指折り数えることができる。
それでも、
私は、静内灯台を、31番目に好きな灯台としてリストアップする。
大した意味を持たない「灯台50選」 などという人気投票で選ばれた灯台に伍して、
私が静内灯台を31番目に推すということは大変なことなのだ (笑)
それは、静内灯台の扉の輝きが強烈な印象だったことと、
それが誘因となったからか、静内の街がとてもいい街として心に残ったからだ。
静内に滞在することになって、真っ先に静内灯台を訪れた。
九州からの友人も案内した。
しかし、
6年の歳月は、ピッカピカに輝いていた扉を曇らせ、
6年間の風雪は扉に小さな傷をこしらえていた。
GPSが普及した今、沿岸灯台は海上保安庁のお荷物で、
維持管理に金をかけたくない、人手も割きたくないというご時世だから、
静内灯台の扉一枚がどうなっても構わない、と言ってしまえばそれまでだ。
だったら、
私が磨いてやろうじゃないか、と、
今日は洗剤とスポンジとタオルを持参した。 とはいっても、
車中泊を続けるわが愛車には、洗剤とスポンジとタオルは常備品なのだが‥‥。
水は、ライディングヒルズ静内の駐車場のトイレで調達した。
畳1枚の大きさの扉を磨くなんぞは他愛もないことだ。
数分で、6年前のピッカピカを取り戻した。
6年間で相当に老いが進んだ私の、しょぼくれた姿が鮮明に映る。
これでいい。
海保が聞けば泣いて喜ぶような話だろうが (笑)
これは社会奉仕でもなんでもない。
私の中にある静内灯台を、静内灯台の扉を、
私の中にあるがままに戻したかっただけのことだ。
海保が灯台に登らせてくれたら、
最上部の灯室の扉も窓ガラスも磨いてやったのだが‥‥。
三泊四日
13日に、九州に住むワイン仲間二人が 「北の我が家」 に来た。
遠来の客を、私は北海道民然として新千歳空港に出迎えた。
到着口で二人にかけた言葉
「よう来たね。 お疲れさん。 あっちは暑かったろう?」 は、
どう見ても、道民が内地の人間にかける言葉だ。
その夜は 「北の我が家」 でワイン会。 「BCC 96 in 静内」 だ。
飲んだのは
Dom Perignon 2003 Champagne
Wabisamba Basano 2011 Telmo Rodriguez (Rueda)
Wassanoba Zagano 2011 Telmo Rodriguez (Rioja)
Domaine de Chevalier 2006 Pessac Reognan
料理はお手製で、
パンパスタ3種
アスパラガスのスープ ビシソワーズ風
函館朝市で仕入れた 北洋産紅さけのバター焼き
コーンたっぷりのビーフシチュー
盛岡で買ってきた 盛岡冷麺
閉店準備の 「スイートますや」 の扉を無理やり押し開けて買ったデザート
盛岡冷麺はご愛嬌だが、その具材はすべて北海道産だ。
九州の二人に、北海道の味を堪能させるのが三泊四日のテーマだ。
翌朝は、北海道の味噌、ジャガイモ、玉ねぎ、豆腐、油揚げ、小ねぎで味噌汁。
焼き魚はホッケだ。
米は 「ゆめぴりか」 。
どんな米かもわからずに買ったが、ネーミングはいかにも北海道米だ。
朝食を終えて、二十間道路の桜並木へ葉桜を見せる為に案内し、
次いで、私が一番好きな真歌公園の静内灯台へ。
同じ真歌の台上に展開する牧場を眺めて、ライディングヒルズ静内へ。
乗馬体験はできなかったが、厩舎でサラブレッドに人参を食べさせた。
女性事務員のお祖母さんは私が住んでいる街のお生まれだというから面白い。
襟裳岬灯台と襟裳岬を眺めるのは3度目だが、家内と客人は初めて。
百人浜、黄金道路を経て広尾で昼食。
それから池田町のワイン城へ。 十勝ワインと言えば、
日本人の生活にワインが入り込む前の段階で一世を風靡したワインだ。
道東道をむかわ穂別まで走って、日高門別経由で静内に帰り着いたのは午後7時。
7時には 「赤ひげ」 に予約していて、ぎりぎりセーフ。
炭火焼が美味い、いい店だ。 滞在中に何度か訪れる店になるだろう。
心ならずも、九州からの客人に支払わせてしまった。
相当飲んだのに、帰ってからまたワイン。
Ch. Montrose 2004 Saint-Estephe
Montessu 2007 Isola dei Nuraghi (Italia)
Ch. Guiraud 1998 Sauternes 1/2
昨日は、コンビニで買ったおにぎりを車中で食べながら函館へ。
まずは函館山。
旧函館区公会堂や教会のいくつか、高田屋嘉兵衛資料館を回って朝市で昼食。
うに丼を食べに 「むらかみ」 へ。
この店は一年前に訪れた私を覚えていたくらいだから、
一週間後に再訪した昨日は、もっと鮮明に私を覚えている。
私に投げかけた言葉が 「お帰りなさい」
この商魂には唖然としたが、むろん、お帰りなさいと言われて悪い気はしない。
2か月後、北海道を離れるときにはいやでも函館からフェリーに乗るので、
もう一度立ち寄らなければなるまい。 こういう試合展開に、私は弱いのだ。
函館から札幌へ。
道央道を少し急いだのは、サッポロビール園で19時半に予約していたから。
その前に、ザ・ハミルトン札幌で着替えた。 昨年は4泊したホテルだ。
4泊もしたのに私を覚えていなかった。 フロントマンが代わっていたからだが‥‥。
サッポロビール園では、ジンギスカンの他に、
タラバとズワイ、他の料理も食べ放題のオーダーバイキングだ。
もちろん飲み放題だ。
昨夜、もういい、というほど食べて飲んだのに、今朝起きたら食欲がある。
札幌場外市場で朝食。
10時のヒコーキで帰る二人を、新千歳空港まで送って、別れた。
この4日間 (正味丸3日) の走行距離は 1500km を超えた。
使ったレンタカーは日産ノートだったが、
20km/ℓ 近くは走るから、わが愛車の半分の燃費だ。 ちょっと考えさせる数字だ。
無事、九州に帰り着いた二人からケータイが入った。
三泊四日を楽しんでくれたようだが、次に出てきた言葉は 「暑い!」
それを聞く私はジャンバーを羽織っている。
東に見える真歌の丘は夜霧に包まれている。
この霧が翌朝まで続くと日高の涼夏を演出するのか。
夏を、この涼夏の土地で過ごすのが私の夢だったのだから、
夜霧よ今夜もありがとう、だ。
北海道民
新ひだか町役場で、住宅貸借の契約を交わした際、
「新聞の購読を」 と希望したら、
「仲介できるのは北海道新聞ですが‥‥」 との返事だった。
そう、
北海道に来た私は北海道新聞を一か月間読むつもりだったから、
何の不都合もない。
私が定期購読している新聞は朝日だ。
でも、北海道では北海道新聞を読みたい。
同様に、好んで飲むビールはアサヒだが、
北海道で飲むビールはサッポロだ。
昨夏の札幌大通りの夏祭りでは、
サッポロビールの会場にしか行かなかった。
北海道では、北海道民の多くがするように、私もしたいのだ。
昨日は、新千歳空港に、九州から来るワイン仲間を迎えに行った。
国内線の到着口で二人の到着を待ちながら、
ここで、こんな風に遠来の客の到着を待っている私は、北海道民?
と思った。
滞在4日目にして、私の行動はすっかり北海道民になりきっているのだ。
二人を 「北海道の我が家」 に連れ帰る途中で、新冠温泉で入浴した。
お向かいさんからいただいた回数券をさっそく使ったのだ。
受付で回数券を渡し 「4人分です」 という姿は、もう、北海道民だろ。
どう見ても。
嬉しい日々が続いている。
九州からの客
「北の我が家」 での生活が軌道に乗り始めたころを見計らって (?)
九州在住のワイン仲間二人が飲みにやってくる。
年に10回開催 (8月と12月はお休み) して、
今年の年末で11年目を迎えるBCCのメンバーだ。
今月は96回目のワイン会で 「BCC in 静内」 だ。
九州からヒコーキで飛べばあっという間だが、
それにしても遠路ご苦労なことだ。
「北の我が家」 に迎える最初の遠来の客だから、
北海道まで行こうという二人の意気に感じて、
相応のワインを用意してもてなすつもりだが、
二人への最高のおもてなしは、九州では味わえないこの涼しさだろう。
この涼しさを味わせれば、ほかには何もいらない、
と言い切ってしまってもいい。
いま、九州もご他聞に漏れず酷暑の真っただ中にある。
梅雨明け直後の暑さは、たとえ33℃でも40℃に感じるものなのだ。
それにしても、静内の朝夕は涼しい。
半袖シャツから露出した部分をなでる風は、涼しさを通り越して冷たくさえある。
一年前のこの時期に、利尻・礼文から道北を旅した折に、
土地の人も驚くほどの異常な寒さだったらしいが、震え上がったものだ。
昨日の夕方の風は、そんな一年前の道北の寒さを思い出させた。
一年前の経験があるから、長袖のTシャツや、上に羽織るものを用意してきたが、
昨日、買い物に出かける際はジャンバーを羽織った。
それなのに街を歩く人はみんな半袖!
きっと、内地の人間とは体の構造は変わらなくても皮膚の感覚が違うんだ。
酷暑の九州から飛んできた二人の、今夜の反応が楽しみだ。