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北の我が家

2013 北海道滞在中の些事片々

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  • 04/27/00:14

夏祭り


北部九州などでは梅雨が明けたという。
タイミングを同じにして、ここ新冠でも夏の訪れを告げる
「にいかっぷ ふるさと祭り」 が開催された。
津波時の避難場所になっている海岸の氷川神社の祭りだが、
19日が宵宮祭り、20日が本祭りだ。
神輿が練り歩き、新冠判官太鼓などが披露されたが、
呑兵衛には二夜連続のビアガーデン詣で、だ。

昨夏の静内での祭りもそうだったし、
今夏の三石の蓬莱山まつりでもそうだったが、
新冠のふるさと祭りを含めて、
北海道の祭りは内地の祭りとはまったく質を異にする。
広場にビールケースを並べ、板を渡してテーブルといすを造り、
周りを取り巻く出店から飲み物や食べ物を買ってきて、
家族や知り合いの単位で酒宴を始める。
中には、小学校の運動会さながらに、
寿司や揚げ物などを重箱ならぬパックに詰めて、
そのパックも6個や7個を並べて囲む家族もいる。

私が連想したのは、
中央アジアの街で夜毎、星空の下で繰り広げられる屋台バーが、
二日間の期限付きで出現した、かのような‥‥。
豚肉が焼かれて焦げる匂いが広場に充満しているのも似ている。
北海道の祭りには長い伝統はないけれど、
祭りに集まる人の数と盛り上がりは物凄いのだ。
新冠町は世帯数2700戸、総人口5700人の小さい町だが、
お祭り広場には、総人口の三分の一は集まっていようか。
そういえば、北海道と中央アジア、
気候も風土も共通する部分があるような‥‥。

こうなると、近隣で行われる祭りには悉く顔を覗かせなくっちゃ。
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陸自の祭り


19日には、隣町の陸自静内駐屯地で、
駐屯地創設50周年・第7高射特科連隊創隊33周年の記念行事があり、
対空射撃訓練が公開されるので見に行ってきた。

静内がある新ひだか町は、
「涼夏小雪の郷」 がうたい文句で、「優駿桜国」 を名乗っている。
軽種馬の育成と日本一の桜並木の街だが、
馬と桜の街のほかにもう一つの顔がある。 怖い顔だ。

静内駐屯地の対空射撃場では、
全国の陸自高射部隊や航空自衛隊から年間延べ3万人が参加し、
短SAM(短距離地対空誘導弾)や近SAM(93式近距離地対空誘導弾)、
ヘリからのAAM(空対空誘導弾)、
PSAM(携帯地対空誘導弾)などのミサイル実射訓練、
87式自走高射機関砲訓練などを実施しており、
全国の対空実射訓練の中心地して重要な位置を占めているのだ。

記念行事は、隊員の入場行進から始まった。
北朝鮮などの整然とした行進を見慣れていると、
陸自隊員の行進は何とも野暮ったいが、
第2次安倍政権誕生までの平和国家なら、これでよかったのだろう。
祝賀式と対空射撃訓練までの場つなぎは陸自第7音楽隊の演奏だ。
彼らの演奏は、
ついこの間 「みついし蓬莱山まつり」 で聞いたばかりだが、
陸自にとって新ひだか町は大切な町なのだろう。

昨夏は、87式自走高射機関砲の
オッたまげる発射音と、砲煙、火薬臭に驚いたものだが、
二度目の今年はそれほどでもなかった。
昨年は訓練海域に妨害の船舶が侵入したとして中止された、
短SAM(81式短距離地対空誘導弾) の対空射撃も、
今年は高速標的機を飛ばして行われた。
安倍政権が暴走する果ては、
これらの火器・兵器を訓練だけではなく実戦で使う方向だから、
何とも空恐ろしく、暗然としてしまう。

パークゴルフ用具


津軽海峡を渡ること5度目、
静内、新冠という定点に滞在すること2度目にして、
パークゴルフ・デヴューを果たした私だったが、
十勝から根室・釧路への旅行などで、
一週間以上、パークゴルフ場に足を運ぶことはなかった。

足を運んだところで、決まった方の指導を仰ぐ約束もなく、
我流のゴルフで、ボールに遊ばれるのが関の山の段階だから、
なんだかんだと言っては、一日延ばしにしていたのも事実だ。

とは言っても、
物事を始めるときは 「型」 から入る私の癖で、
パークゴルフ・デヴューを果たした翌日には、即、
クラブとボールと手袋を買っていた私だから、
いまさら 「止ァめた」 というわけにもいかない。

意を決して、ゴルフ場に乗り込んだのが16日だ。
この日は、A,B,Cコースと回ったところで、
見知らぬご夫妻から声をかけられた。 
「一緒に回ろう」 と。
管理棟の受付の女性から、
「初心者で、一人で回っている人がいる。
一緒に回ってやってくれないか」 と頼まれたらしい。

F氏とおっしゃるご夫妻は3コースをご一緒下さった。
そりゃぁ、何をどうすればいいのか分からない2日目の初心者に、
その道の先達が付いて回ってくれれば嬉しい。
その方たちのなさることの一つ一つが参考になり、
初めて知ることばかりだ。

翌17日は、最後まで一人で6コースを回った。
この日は既に、カードケースや、ポーチなどの小物を用意していた。

18日は3コースを一人で回っていたら、
3コース目の途中で、
2日前にご指導くださったF氏がコースに入って来た。
一緒に回ってやる、とおっしゃる。
一人で練習しているであろう私のことが気がかりで
様子を見に来たのだ、と。
ここでまた、人の親切と好意に泣けてしまうのだ。

3日間の、Aコース、480m、パー33の記録がある。
47打(16日) 46打(17日) 38打(18日)
パークゴルフを始めると、
大体、こんな経過を示すのだろうが、
とても面白くなってきたのは間違いない。
北海道滞在中に、どの程度まで進歩するか。 楽しみだ。

昨日の段階で、クラブケースやマーカー、ティーなど、
パークゴルフで必要な用具のほとんどを揃えた。
もう、とことんやるしかない。

食べくらべ


九州からワイン仲間二人の来訪を受けた昨夏と今夏、
新千歳空港を朝9時半過ぎに発つ福岡直行便を見送ること2回目だ。
北海道で最後の朝食は2回とも、札幌市中央卸売場外市場にある
「北のグルメ亭 (こちら)」 を利用したことになる。

昨夏は、
札幌で泊まって新千歳空港に向かう途中だからどうってことはなかったが、
今夏は、新冠の 「北の我が家」 を出発して、
札幌まで足を延ばして、それから新千歳にとんぼ返りだから、
朝5時の出発と相成る。
ご苦労なことだが、女性陣は 「いくら一番 食べくらべ丼」 が目的で、
男衆は 「うに丼」 の虜だから、多少の遠回りは苦でないらしい。

市場の近くの食堂はどこもボリューム満点で、
ご飯の量も尋常ではなく多い。
たっぷり乗ったウニやイクラが足りないくらいなのだ。
ここで、ウニとイクラをたっぷり食べてもらって、
北海道の食に堪能してもらおう、悔いを残させまいというのが、
来訪を受けた側の魂胆なのだ。

北海道ならどこででも 「イクラ丼」 と「ウニ丼」 は食べられるし、
もっと安いところも、もっと美味いところもあるのだろうが
今の私たちは、当面、これで満足なのだ。

朝ごはんに大枚をはたいたのなら夕食は質素に、というのが通例だが、
北の我が家には下関で戴いて持参した、上等な辛子明太子がある。
それに加えて、九州からの二人が手土産に持って来てくれた、
これまた上等な辛子明太子がある。
どちらも高価で、日常の食事では口にできない代物だ。
結局、朝はイクラの食べ比べ。 夜は辛子明太子の食べ比べとなった。
こんな贅沢な食生活をしていていいのだろうか。
いいのだ。
贅沢は、できるときにしておかないと、
今後、いつできるという保証はないのだから。

とはいえ、今日からは少し控えめにしようか‥‥。

début


私が生まれて育った環境には 「社交界デビュー」 などという、
華やかな心ときめく通過儀礼なんてものはなかったが、
それでも、この歳になるまでにはいくつかの場面でデビューを果たしてきた。
そして昨日は、念願の 「パークゴルフ デビュー」 を果たしたのだ。

パークゴルフとは、北海道幕別町を発祥の地とするスポーツだ。
北海道を旅していると、
有り余った広大な大地にパークゴルフ場を開設し、
老若男女、正確に言えば老男女が楽しげにパークゴルフに興じているのを、
いたるところで見ることができる。

公園の芝生の上でゴルフを真似てはじめたのがきっかけで、
今では全国に普及しているが、なんといっても北海道で盛んだ。
18H単位のスコアー(パー66)を競うゴルフに類似する競技で、
専用クラブ一本で誰でも簡単に始められ、
空振りは何度でもOK!
服装は自由!
子供から高齢者までの三世代で一緒に楽しめる生涯スポーツなのだ。
大雑把にいえば、土地がない内地ではゲートボールが、
土地に恵まれた北海道でパークゴルフが普及したのだ、といえようか。

いつか一度はしてみたいと思っていたのだが、
今夏は2か月近くを新冠町に滞在するわけで、
それだけの期間があって、
本気になれば、私にだってパークゴルフがものになるのではないか、
と思ったのだ。
お世話になっている町役場の方に仲介していただいて、
A氏なるパークゴルフの先達をご紹介いただいた。

昨日はお会いしてご挨拶だけかと思っていたら、早速コースに。
300円の利用料と、200円でクラブとボールを借りれば、
ずぶの素人でもコースには出ることはできるから、
初めてクラブを握ってボールを打つ男が、第1日目にして
A、B、C、Dコース、36ホールを回ってしまったのだ。

パー3で4打か5打。 パー4で5打か6打かそれ以上。
足下のボールを打つのに精いっぱいで、
36ホールを回るのに何打を要したか、記憶にない。
ホールを外して通り越し、ラフに向かって駆け下るボールを、
足やクラブで停めてもらったことも何度か。 情けない。
それでも、パーが2つあった。
そして、なんと! バーディも1つあったのだ!
初心者でもバーディが取れる。 
パークゴルフが老男女に普及した理由の大きい一つだろう。

A氏の他に、一緒にコースを回って下さったお二人がおいでだが、
よくぞ、お付き合いくださった。