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北の我が家

2013 北海道滞在中の些事片々

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  • 07/07/15:02

静内バス観光


同時期に 「ちょっと暮らし体験」 をしている6家族が集まって、
新ひだか町主催のバスツアーが催行された。
6家族の体験期間はばらばらだから、
新ひだか町に来て間がない家族も、そろそろ期間が終了する家族もある。
集まった6家族は、大体60代後半の同世代だ。
それぞれは生活の拠点を茨城、福井、京都、兵庫2、に持って居て、
私が一番遠い。
北海道を走っている車で、道外 (他県) ナンバーをつけた車では、
関西、名古屋、北関東、南東北の車を多く見かけるが、
苫小牧→仙台・大洗・名古屋・敦賀、小樽→舞鶴 
といったフェリー航路をがあればうなずける。
私のように、
陸路を3日もかけて北海道に渡るのは、ただの 「物好き」 なのだろう。

ツアーでは、静内地区のアイヌの民俗資料や開拓の歴史を一巡した。
真歌の丘にあるアイヌ関連の遺跡・資料館。


松前藩 (幕府) の横暴に立ち上がったシャクシャインの像。


真丘の丘は 「北の我が家」 から車で5分だから、足繁く訪れているが、
静内地区の開拓の歴史で由緒ある場所は、案内されて初めて訪れた。
開拓者集団上陸地


北辺開拓の礎・レリーフ


延々7㎞に及ぶに十間道路の桜並木は、旧御料牧場に至る。
貴賓舎・凌雲閣


ちなみに、桜並木には3千余本の桜の木があるそうで、
7㎞の直線道路に植えられているのはここだけで、日本一だ。
桜並木で日本一ということは世界一だ。
これが静内の、新ひだか町の、自慢で誇りだ。
私は一介の民間人で、自治体の〇〇大使には任じられないが、
静内を、新ひだか町を愛していることでは人後に落ちないつもりで、
民間大使を自負し、自認しているから、「優駿桜国」 を大いに宣伝する事だろう。
いいものはいい。

シャクシャイン記念館でいただいた 「鱒のチャンチャン焼き」
これは美味かった。
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2/3 消化、残り 1/3


新ひだか町での滞在生活が、残り 1/3 となった。

本州の西端から3日かけて陸路北海道に来て、
3日かけて、新ひだか町での生活の基盤づくりをし、
ワイン仲間の来訪を新千歳空港に出迎え、見送り、3泊4日で付き合い、
1泊2日で来た郷里の友人も新千歳空港に送迎した。
静内と新冠を駆け回って、
二十間道路の桜並木は、桜も咲いていないのに5回も通った。
函館、札幌、富良野、十勝池田へと足を延ばし、襟裳岬には2度訪れた。

歌謡ショーを観に行くなど5・6年に一回あるかないかなのに、
新冠に来た鳥羽一郎のショーを観て、夏まつりの阿波踊りも見た。
お向かいさんからは、何をどれほどいただいたか覚えきれない。
「赤ひげ」 や 「寶龍」 の大将とも仲良くなった。
「北の我が家」 の周囲の雑草は 2/3 ほど抜いた。 先は見えてきた。
玄関周りも、できる範囲の整備はした。
静内灯台のステンレス扉を磨くなど、余計なことまでした。
その合間に、家内は温水プールに通っている。
私はドライブを重ね、
千歳から襟裳岬まではカーナビを必要としないまでになった。

北海道の太平洋側では、
南東から風が吹くと、海霧が発生し、空はどんよりと曇る。
霧も曇天も、あまり歓迎しないが、
期待通りの、北海道らしい涼しさを満喫させてくれる。
昨夏の北海道旅行を終えてから年末まで、
漠然と一夏を北海道で過ごすことを考えていたが、
年明けに 「ちょっと暮らし体験」 の夢が叶えられてからは、
静内を拠点とした生活にイメージを膨らませた。
いま、ほとんどシュミレーション通りに事が運んでいる。
シュミレーション通り、ということは、
満足して日々を送っている、ということだ。

今日は、私たちと同じ形態で、
新ひだか町で 「ちょっと暮らし」 を体験中の6家族が集まって、
「ちょっと交流ツアー」 が催されるという。
「新ひだか味覚と歴史めぐり」 だというから、
新しい発見がありそうで、楽しみだ。

明日は洞爺湖に一泊二日で、友人の墓参に行く。
帰ってきたら、月が替わるが、トマムの雲海を観に行く。
これも一泊二日になるが、今度は得意の車中泊だ。
一気に、サロベツまで走るかもしれない。
昨夏、利尻富士を拝めずじまいだったの、家内に見せてやりたい。
そうこうしているうちに、
そろそろ滞在生活を切り上げる支度にかからなければなるまい。

「北の我が家」 の のカレンダー。


北海道に居れば、本州の西端のことなどどうでもいいようなものだが、
北海道に来てすぐ、
驚いたことに北海道新聞に、郷里の海で幼児が溺れた、と記事が載った。
それからしばらくは何もなかったが、
あの、5人を撲殺してからの放火事件だ。
昨日は、記録的な豪雨による水害のニュースだ。
知りたくない、知らされたくないニュースにはため息が出る。

一泊二日


郷里の友人が、私の新ひだか町での生活ぶりを見にやってきた。
その彼を、新千歳空港まで迎えに行った。
先般、ワイン仲間の来訪を空港で出迎えて、これで二度目だ。
新千歳空港のターミナルビルは1階から4階まで、大体の様子はわかった。
福岡空港よりも、新千歳空港の方が詳しくなったのだから面白いものだ。
内地からの客を出迎える姿は、もう、すっかり北海道民だ。

先日家内を案内した、新冠のサラブレッド銀座をドライブし、
レ・コードの湯で入浴し、「北の我が家」 着が17時。
18時には 「赤ひげ」 に席と料理を予約してある。
予算だけを言って、お任せにした料理は、
北海道の、静内のカラーを前面に出したいい献立だった。
郷里の友人も喜んだだろうが、私自身が感激した。
この店は大事にしなければならない。

食事を終えて店から出ると、
みゆき通りの歩行者天国では夏祭のフィナーレ間近だった。
北海道の静内と阿波踊りとは珍奇な組み合わせだが、
静内の開拓が始まった明治期に遡る歴史的背景があるという。
淡路島の洲本は姉妹都市だという。
静内に対して持ち始めていたイメージを一変させるような、
エネルギッシュなフィナーレで、いいな、と思った。
同じ踊りのパレードでも、わが町のそれと比較すれば、
駆り出された銀行員などがお義理で、無表情で手足を動かしている
わが町よりは、はるかにいい。

今朝は6時前に出発。 襟裳岬に向かった。 7時半に到着。
風の岬だから風が強くて当たり前だが、かなり強かった。
風に混ざって雨滴も眼鏡のガラスを濡らしたが、ガスは発生せず、
風極の地を訪れて、
あの程度の風と雨で済めば喜ばなければならないだろう。
灯台と、日高山脈の末端が海に伸びる岩礁を眺めてUターン。
新千歳空港には11時に着いた。
昨夜は飲みすぎて、食べ過ぎて、朝食は誰もが要らないといったから、
3階の、和のレストランで朝食を兼ねた昼食。
一泊二日の駆け足で、郷里の友人は帰って行った。
あとに残ったのは 「道民」 だ。

帰路、鵡川の道の駅で温泉に入った。
HO (ほ) を持参して一人は無料。 JAF の会員証を提示して100円引き。
400円で夫婦で入浴できれば安いもんだ。
入浴代が安く済んで申し訳ないから、売店で鵡川のシシャモを買う。
これまで、
スーパーで買って食べていた シシャモ と称する魚はなんだったのだろう。
もう、産地のはっきりしないシシャモは買わない、食べない。

静内滞在 折り返し点


私が好きな地理の分野に気候気象学があって、
夏の道東の海岸部が異常に低温だと知ったのは相当な昔だ。
漠然と、夏は涼しい北海道で過ごせたらいいな、
と思ったのも相当な昔からだが、本気で 「夏は北海道へ」 と思い始めたのは、
3年前の盆過ぎに家業を廃業してからだ。
廃業してしまえば、サンデー毎日。
日々が 「終わりのない大型連休」 なら、どこで暮らしても同じことだ。
だったら、夏は涼しくて暮らしやすい (はずの) 北海道に行こう。

昨夏がそのテストだった。 一か月間の車中泊での北海道旅行。
前半の2週間は家内が同行したので、
(6年前の) 灯台めぐりで一周した北海道の海岸線や岬を、
できるだけ多く見せようと、無理な旅程を組んでの強行軍になった。
渡島半島の恵山岬から宗谷岬、納沙布岬、積丹半島を駆け抜け、
その間、札幌で4泊して体と気持ちと衣類の洗濯をし、息抜きをしたが、
疲れた。 そして痛感した。
北海道に滞在する期間が長ければ、拠点となる場所が必要だ、と。

今夏、新ひだか町で 「ちょっと暮らし体験」 の住宅に住むことができて、
ここを拠点に函館、札幌、襟裳岬、十勝池田へと遠出した。
月末には洞爺湖へ、来月初めにはトマムへ行こうと思っている。
ここは交通の要衝から少し外れてはいるものの、
広大な北海道で、千歳まで1時間半、札幌まで2時間というのは
交通至便の地と言って良い。

交通の要衝ともなれば内陸部に属する場所が多いから、真夏日となる。
ここは要衝を外れた海岸部にあるだけに、
朝晩だけではなくて昼間も涼しいという側面もある。
今年は例年よりも涼しいらしく、内地の人間には寒い日もある。
静内に来てから、確か、真夏日を経験していない。
涼しさも寒さも、期待していた通りのものだ。

北海道の涼夏を演出する要素の一つは、海霧や曇天だから、
紺碧の太平洋を望めない日もある。 
が、それに代わる牧場の緑がある。
そして、そこには、明日の駿馬が長閑に草を食んでいる。
内地にはない風景が展開しているのだ。
これも、北海道に来たな、と実感させるものだ。

水は冷たい。 蕎麦を湯がいて冷たい水にさらせば氷はいらない。
強力なボイラーからは、火傷をしそうな熱湯が出るから、
トマトの皮がすぐ剥ける。 炊事が楽しくなる。

私の場合特例な人とご近所になったのかもしれないが、
北海道の人の人情には、痺れるほど感嘆している。
一か月間の滞在が終了するとき、
どのようにして、その方に謝意を示そうかと、今から頭を悩ませているのだ。
北海道の人の人懐っこさにも触れている。
今にも降り出しそうな昨日、洗車して、拭き取っていると、
通りがかりの人が自転車を停めて 「降らなければいいね」 と言う。
適当に返事をしていると、
「(スペインの) 列車事故はひどいね」 ときた。
しばらくは、列車事故の話になる。 話し終えると自転車で去っていく。

北海道の人の人懐っこさには思い当たるものがないではない。
西安から敦煌に飛んで、
敦煌からイスタンブールまで50余日をかけてバスで旅をした時のことだ。
中央アジアのシルクロードに沿った旅だったが、
行く先々ですれ違う人に、例外なく人懐っこさを感じた。
目が合って微笑めば微笑みが返ってくる。 微笑みかけられる方が多かった。
手を振れば手を振ってくれる。
恋人と歩いているお嬢さんに手を振ったら、
恋人にわからないように手を振って返すのだ。
北海道に特有な開拓の歴史、広大な土地に少ない人口。 
これが、人懐っこさの一要因か。

総合的に判断すれば、(来る前から想像していた通り)
新ひだか町は夏の北海道を満喫するのに理想的な場所だ、と言っていい。
一か月の滞在を終えるときにも、
この思いは変わらないだろう。

今日は郷里の友人を迎えに千歳空港まで行く。
新ひだかで、私がどんな生活をしているのか、一泊二日で確かめるらしい。
ご苦労なことだが、便利な時代になったものだ。

最近やたらと新冠


昨日は時折雨が降ったが、
この地に長く住んでいらっしゃるお向かいの奥さんがおっしゃる通り、
大した雨にもならず、場所によっては雨が降った形跡さえなかった。
で、一昨日ドライブしたコースと全く同じコースに家内を案内した。
新冠のサラブレッド銀座だ。

優駿記念館 (オグリキャップ像)、ハイセイコーの墓、と回ったが、
家内に一番見せたかったのは、一面に咲きそろった向日葵畑だ。
向日葵畑が近づくと、それを目ざとく見つけないように、
わざと、遠くの日高連峰を眺めるように仕向けたりもした。
曇天の昨日、
珍しく雲の上に日高連峰が姿を現していたが、それはどうでもいい。
向日葵畑が好きな家内を驚かせて、喜ばせたかったのだ。
牧場の庭では咲き誇っているカキツバタがを見せたついでに、
静内の二十間道路で咲き始めたコスモスも。
これで、春と夏と秋の花を同時に見せたことになる。

昼食は寶龍の味噌ラーメン。 この店での昼食も3度目だ。
美味いから何度でも行く。
この店と国道を挟んでレ・コード館や道の駅があり、
その広場には、一世を風靡したハイセイコーの像がある。

優駿記念館前の群像を昨日載せたが、単独のオグリキャップ像

とにかく日高地方は馬、馬、馬。 もう一つ、馬。
これほど一つの産業に特化された地域も珍しい。
昨日から街路灯の写真を撮り始めた。 これまた馬、馬、馬、だ。

まずは新冠町。 この街路灯は蹄鉄だ。

新ひだか町に入ると、桜並木の桜がデザインされてくる。

新ひだか町の街路灯のデザインには数通りがあるが、それは追って。
と、出し惜しみする (笑)

今宵は新冠町の 「レ・コード館町民ホール」 に行く。
どういうわけだか、
北海道に来てまで、「鳥羽一郎 & U字工事 コンサート」 に遭遇したのだ。
鳥羽一郎の数々の歌は私のカラオケの十八番で、
U字工事も好きな漫才コンビとなれば、これは観に行かなければならない。
全席自由席で、前売り券は2,500円。 安い。
鳥羽一郎とU字工事のギャラがいくらなのか心配になってきたが、
ファンとして、格安で観れるのは悪いことじゃない。
せいぜい、CDでも買ってやろう。