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予定があるのはいい
明日26日から月末までは、毎日、何らかの予定が組まれている。
来月になっても、
トマムの雲のテラスで雲海を観るとか、したいことはいくつかある。
静内滞在の残り2週間も、なんだかんだでバタバタして終わりそうだ。
北海道に来るまでは、スケジュール表にしているカレンダーが、
こんなに赤鉛筆の字で埋まることはなかった。
北海道では、私好みの、予定が詰まって充実した日々、ということか。
スケジュール表のカレンダーで無印の今日も、
昨日ドライブしたコースに家内を連れて行こうかと思っていた。
家内は畑一面に咲いた向日葵を見るのが好きなのだ。
ところが、昨夜からのかなり強い風に加えて、
朝6時から降り出した。
ピンポイント予報を見ると、今日は夕方まで弱雨、明日も朝のうちは弱雨。
ところが、
ゴミ出しの際、隣の菜園にいたお向かいの奥さんに、
「昨晩は風が強かったですね。さっきは雨も降って‥‥」
と言いながら挨拶したら
「うん、吹いたね。 雨は大したことないよ」 とのご宣託。
予定を変更するほどの雨でもなさそうなら‥‥行くか。
少雨決行とはよくある言葉だ。
お向かいの奥さん、菜園での作業の手を緩めずに、
「胡瓜はまだあるかい? 大根は?」 とおっしゃるから、
「胡瓜はまだ十分にあります」 とだけ答えて、
「大根はそろそろ終わりに‥‥」 とは言わなかった。
お向かいさんのご夫婦、
お互いの連携というか連絡がうまく取れていないらしくて、
それぞれがてんでに野菜やら何やらを持ってきて下さる。
トマトや胡瓜だけではない、
戴き物だという桃のお裾分けまでが冷蔵庫にあふれている。
私の人生で、こうまでなにやかやを下さり続ける方は記憶にない。
ありがたいことだ。
でも、これ以上、過保護にしないでほしい。
2週間後、静内との別れが辛くなるじゃないか (笑)
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サラブレッド銀座
北海道に来てから、霧が出たり、雲が全天を覆ったりという日が多いが、
日高の海 (太平洋) は、青空が覗きさえすれば紺碧を呈する夏の海だ。
太平洋は青いのがいい。
牧場の緑は、霧に包まれて見るのも、晴天の下で見るのもいい。
草を食む馬が数頭たむろしているとなおいい。
延々と続く広大な牧場に、放牧されている馬の数の少ないのが不満だが、
馬産地・日高をめぐる諸情勢など、それなりの理由があるのだろう。
静内にも牧場は多いが、
今日は、その名も 「サラブレッド銀座」 を車で走った。 新冠だ。
1丁目から6丁目まであるけど、7丁目と8丁目はない。
静内の真歌の丘の丘陵と違って新冠の銀座は平坦地だから、
車を走らせて車窓から眺めるには好都合だ。
丘陵の牧場は霧に包まれてみるのが情趣があり、
平坦地の牧場は晴天下で見るのがいい。
今日は陽射しが暑く、運転席では膝にタオルをかけて走った。
それでも、車窓から入ってくる風は乾いて冷たく、
これが真夏のドライブかいな、と。
優駿記念館前のオグリキャップ、ヤマノトップガンなど往年の名馬の像。
ハイセイコーの墓。
オグリキャップとハイセイコーはともに地方競馬出身だという。
第一次競馬ブームの立役者となったハイセイコーと、
第二次競馬ブームの立役者のオグリキャップは、
同じ地方競馬出身ということで比較されることが多いらしい。
20代の前半、私も地方競馬の名古屋に足を運んだが、勝てなかった。
私には博奕の才能がないことを悟って、
競馬を含めたギャンブルからもパチンコからも足を洗ったが、
こうして日高を訪れるなら、中央競馬にもっと関心を持っておけば‥‥。
日高の道路はいたるところに 「馬横断注意」 の標識がある。
ところが、サラブレッド銀座の裏道では牛の放牧がおこなわれていて、
ここでは 「牛横断注意」 の標識があるのには、思わずニヤリ。
新冠川沿いに遡上して、左右から山裾が迫ってくるあたりに、
シルバーフォレストロッジなるものがあり、向日葵が咲いていた。
北海道の夏は、
紫陽花がまだつぼみなのに向日葵が咲いたり、
新冠から静内の二十間道路に出てみると、
桜並木の下には、気の早いコスモスがもう咲いていた。
その数はまだわずかだが、コスモス街道となるらしい。
北海道は春と夏と秋の花が一斉に咲く大地なのだ。
霧の朝
「この夏は涼しい。 いつもと違う。 桜が咲くのも遅かった」
土地の人が言うのだからそうなのだろう。
北海道の人が涼しい、と言うとき、内地の人間は寒い、と感じる。
北海道に来てから2週間。 真夏日は一度もなかった。
内陸の富良野を訪れても、その日は好天だったが真夏日にはならなかった。
今朝の4時半。
真歌の丘には霧がかかっている。 反対側の新冠方面の空は真っ白だ。
この霧は海霧で、川霧ではない。
真歌の丘の麓には静内川が流れているが、川面には霧が発生していないから。
雲と霧の違いは簡単だ。
大気中に浮かんでいて、地面に接していないものを雲と定義し、
それが地面に接しているものを霧と定義する。
だから、山に雲がかかっているのを平地にいる人からみれば、それは雲だが、
実際に雲がかかっている部分にいる人には霧なのだ。
数日前には、北海道のほぼ全域に濃霧注意報が出た。
夏になると北太平洋に太平洋高気圧が張り出す。
太平洋高気圧からの風が黒潮の上空を通ると温かく湿った風になる。
この風が北上、今度は親潮の上空を通るため急激に冷やされて霧が発生する。
海霧はこの風に乗ってそのまま北上、北海道の大地に押し寄せる。
これを移流霧と呼ぶらしいが、
これが最も顕著なのは襟裳岬から納沙布岬までの、釧路を中心とした地域だ。
南北に走る日高山脈は障壁とならず、
日高地方の静内にも、おこぼれの移流霧が押し寄せるのか。
この海霧が、それでなくても高緯度の北海道で、涼しい夏を演出している。
作物農家には不都合な、霧と霧によってもたらされる低温だろうから、
内地から涼を求めてやってきて、手放しで喜んではいけないのかも。
真歌の丘には、競走馬の放牧場が展開する。
霧が立ち込めると、ガキの頃に唄った 「牧場の朝」 の世界となる。
ただ一面に 立ちこめた
牧場の朝の 霧の海
真歌の丘に霧がかかっているのを見ると、
牧場の霧の朝を見たくて車を駆って出かけるのだ。
丘の上には静内灯台もあるから、3・4日に一度は訪れている。
それだけでも静内にいることの幸せだ。
会える旧友、会えない旧友
昨夜、赤ひげ で食べて飲んできたばかりだが、
今日は昼食に行った。
昼の食事をすることよりも、
週末に来る旧友との会食に席と料理内容を予約するのが目的だ。
昨夜の私の印象が鮮烈なうちの方がよい、と判断したからだが、
店員さんに予約をしたら親爺さんが厨房から出てきて礼を言ったから、
期待通りの料理を用意してくれるだろう。
「連日のご来店ありがとうございます」 がいい。
こちらに来てお世話になっているのはお向かいさん。
仲良くなったのは 赤ひげ の親爺さんと、寶龍 の親爺さんだ。
今日は旧友がらみのことばかりで、
月末には、洞爺湖畔に眠る旧友宅に墓参に行く約束もした。
彼とは、伊豆の伊東での、一年余の短い付き合いだったが、
実によく一緒に飲んだ。
同年齢というだけで、性格も考え方もまるっきり違っていたが、
不思議と馬が合った。
彼は晩婚だったが、
東京から、私の街の名の知れた神社に二人で来て、結婚式を挙げた。
二人だけの結婚式だったので、私たちが媒酌人みたいな役割を担った。
10年以上も前に、早すぎる亡くなり方をした。
洞爺湖畔は、奥さんの実家がある場所だ。
6年前の灯台めぐりの際に一度立ち寄っている。
北海道に来なければ墓参できない旧友だ。
今日は 「北の我が家」 の玄関扉のノブを磨いた。
静内は海岸の街だから塩害もあるのだろう。
玄関扉のノブは塩を吹いていたから、ありあわせの洗剤で磨いたが、
これ以上は専用の洗剤を使わないと無理だ。
北海道での夏が終わって 「我が家」 に帰ったら、
我が家の玄関扉の取っ手も磨こう。
玄関扉の金属部分を磨くのも、草取りも、北海道仕込みだ。
これまで、そんなことをする私じゃなかった。 自慢にはならないが。
様似~三石~静内
昨日は様似に行ってきた。
静内から行けば、襟裳岬の手前にある街だ。
「地図好き」 の少年だったガキの頃から名前だけは知っていた街だ。
様似が日高本線の終着駅だったからだが、
あの頃には、北島三郎が唄う、
♪ 終着駅はァ~ 始発駅ィ~
なんて歌はなかったなァ。
様似に行く途中の浦河も、ガキの頃から名前だけは知っていた街だ。
NHKラジオの天気概況ではかならず
浦河の風力と風向、気温と降水量、その日の天気が放送されていた。
遠い中央アジアの、
ウランバートルやアルマータ(アルマトイ) などとともに覚えた地名で、
「地図好き」 の少年が 「地理好き」 となり、「旅行好き」 となったのだが、
浦河はその出発点で覚えた街の名だ。
広尾~襟裳岬~様似~浦河~静内~日高門別の太平洋に沿った海岸線は、
北海道の海岸線の中でも特に好きな部分で、
その海岸線をいとも簡単に往復できるのだから、こんな嬉しいことはない。
ところで、昨日、様似まで出かけたのは、
花の山・アポイ岳登山の資料を集めるためで、
登山口のアポイ岳ジオパーク・ビジターセンターで資料は揃った。
標高810mのアポイ岳は、幼稚園児でも登山する山だというが、
緯度が高い北の山だから、なめてかかっては痛い目にあうだろう。
近日登山の予定だ。
日高山脈の秀峰は、チト手強いから。
帰り道に、
三石の道の駅に最近オープンしたインド・ネパールのカレー屋さんに寄った。
以前にあったレストランは何の特徴もないレストランだったから、
このカレー屋さんで正解だろう。 営業努力次第だが‥‥。
このカレー屋さんの、ナンでチキンや野菜をロールした単品は秀逸だ。
この単品だけを食べに行こう、という気になる。 ネパールのビールに合う。
夜は 「赤ひげ」 へ。
一週間前に、九州からの客人と利用したのを覚えていたかどうか不明だが、
ビールの次に 「球磨焼酎のお湯割りを」 と注文したら思い出したようだ。
静内に、球磨焼酎のファンは未だ少ないのかナ。
今週末には、私の郷里から旧友が来るから 「赤ひげ」 でもてなそう。
この店に歩いて行けるのもうれしい。